知っておきたい結露のこと
ニュース 2022年02月21日朝が起きたら窓に水滴がたくさん。それ、結露です。
寒い冬の朝、目を覚ましたら窓ガラス一面に水滴がびっしょり貼りついていて驚いたことはありませんか?
それが結露です。
結露は、室内の水蒸気が夜の間に冷えて液体化したもの。窓の表面に多く発生するのは、部屋の中でそこが最も寒い(冷たい)場所だからです。
窓は外気に最も触れやすい場所。壁には断熱材を仕込めますが、開閉が可能な窓にはその効力が及びません。
たかが結露と、放っておいても問題ないと思っていませんか?
結露とはいえもともとは室内にあった水蒸気。
冬が来たなあ、程度の気持ちで見過ごしていませんか。
いえいえ、実は放っておいたら怖いんです。
ダニやカビは湿度が高いほど、盛んに繁殖します。結露が発生する湿度は、ダニやカビが元気に発動する条件だと言えるでしょう。
このダニやカビにより、アトピーやぜんそくといった症状が引き起こされる可能性が。
つまり結露を放っておくと、健康が脅かされかねないのです。
じゃあどうすればいいの?
放置したら健康を害しかねない結露。
なんとかしたいですよね。
結露の発生を抑える方法は、日々の暮らし方にあります。
適度な湿度を保ちつつも、高くなり過ぎないように気を付けること。
こまめに換気をして、室内にこもりがちな水蒸気を外に逃がしてあげるよう、心がけましょう。
けれど寒い冬場、長時間窓を開けておくのは、できるなら避けたいですよね。
そこでリフォームで、住まいの断熱性を高めませんか。
結露が発生する場所は、外気に触れる窓辺が特に多いです。外の冷たい空気が、ガラスやサッシを通して室内の空気を冷やし、水蒸気を水滴に変化させているのです。
ならば窓を断熱化して、外気の影響を受けにくくすればいいのです。
窓ガラスを複層ガラスにしたり、アルミサッシを樹脂製サッシに交換したり。室内側に窓をもうひとつ取り付けて、二重窓にするのも効果が高いです。
もちろん窓だけでなく、壁や床、天井も断熱化すれば、もっと効果的です。
住まいで暖かい部屋と、寒い場所があることは、高齢者にとって血圧の急上昇と急下降が頻繁に起きる可能性が高いです。
中でも浴室でのヒートショックは、命にかかわります。
結露が起きにくい家は、大事な家族の命を守ることにも繋がります。
たかが結露と甘く見ないで、住まいの環境改善の目安にしてください。